初めて診断を受けた日。
「アスペルガー症候群」と、私が診断されたのは、偶然でした。
職場の人間関係で悩み、「光トポグラフィー検査」を受けた時に、発覚。
「検査の結果なのですが、『うつ』もありますけど、広汎性発達障害もありますね。今までの病歴からしても、『うつ』は、発達障害による二次障害ですね。」
と、言われました。
「職業は、『看護師』?また、難儀な職業を選んだね。辛かったでしょ。生きづらかったでしょ。一番向いていない職業だね。よく今まで働いてきたね。」
先生にそう言われた時、涙が出ました。
帯状疱疹が出来たとき。
十二指腸潰瘍が出来たとき。
適応障害に初めてなったとき。
過敏性腸症候群になったとき。
メニエル難聴になったとき。
「看護師さんには多いからね。対人関係のストレス溜まるもんね。残業も多いし、肉体労働だもんね。適度に息抜きして、うまくやるしかないね。あとは、夜勤だね。やっぱり、生活リズムは大切だから。夜勤はすすめられないね。少し休養して、やりがいはなくても定時に上がれる仕事をしなさい。」
毎回、先生方がアドバイスしてくれるのは、こんな感じの内容。
同じ医療職として、「看護師」という職業に対する「大変さ」は認めてくれるものの、根本的な解決にはつながらない。
※勘違いがないように、書き加えますが、「単に、私自身が求めていた答えのようなもの」と「医師としての、アドバイス」の相違があっただけです。
大きな括りでの「職業病」と言われても、自分以外の人は、自分のようにストレス疾患に悩まされることなく働いている。
「なんで、あたしの身体だけが悲鳴をあげるのだろう。」
「『隣の芝生は青くみえる』とも言うし、私が分からないだけなのだろうか。」
「性格的な問題があるのか。」
「精神病基質があるのか。」
「なんにしろ、なんで、他の人は上手くストレス発散をしているのに、社会生活に馴染んでいるのに、自分には出来ないのか。」
「KYだって言われるけど、あたしにも、言っても良いことと悪いことの境はある。ただ他の人の判断ラインと少し違うみたいだから、思っていることが言えなくなって『フリーズ』しちゃう。でも、周りの人には分かってもらえない。」
答えが出ない問題を、1人問答。
母親だったり、数少ない友人に話しても、「ストレスはみんないっしょ。割り切りが重要。考え方をかえるしかないね。」と言われて。。。
そんな心理的状況下だったので、「『広汎性発達障害』もありますね。生きづらかったでしょ。」と言われた時は、今まで悩んでいた原因が一気に分かった気がして、目の前が明るくなった気がしました。「『発達障害』と診断されて、『目の前が明るくなる感じ』」というのは、変な表現かもしれませんが、そのくらい、憑きものが取れたように、心が軽くなる感じでした。